海月
かいげつ
名詞
標準
文例 · 用例
月光と海月月光の中を泳ぎいでむらがるくらげを捉へんとす手はからだをはなれてのびゆきしきりに遠きにさしのべらるもぐさにまつはり月光の水にひたりてわが身は玻璃のたぐひとなりはてしかつめたくして透きとほるもの流れてやまざるにたましひは凍えんとしふかみにしづみ溺るるごとくなりて祈りあぐ。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
この度の娘の父は、さまでにもなけれども、小船一つで網を打つが、海月ほどにしょぼりと拡げて、泡にも足らぬ小魚を掬う。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
そんな魂を引取ると、海月が殖えて、迷惑をするよ。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
海月が寄るのでございます。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
美女 人の魂が、海月と云って?
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
女房 海に参ります醜い人間の魂は、皆、海月になって、ふわふわさまようて歩行きますのでございます。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
けれども、その魂は、途中で牡の海月になった。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
頭をたたいて、「飯蛸より、これは、海月に似ている、山の海月だね。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫