命根
めいこん
名詞
標準
life
文例 · 用例
この象や露伴子の所謂靈臺の眞火、宇宙の命根の聖火と相觸着して、以て一條の大火柱を成せるところに生ず。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
これが市蔵の命根に横わる一大不幸である。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
天地の命根の通っている、一切の生の泉等よ。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
)ニ習ヒ、現今山頭ニ在ツテ務職ニ任ズ、奇縁不可思不可測ナリ、唯願ハクハ三世ノ勃駄十界ノ索多及ビ吾ガ大師、吾ニ我ガ前生ヲ示告セヨ、イカナレバ此クノ如ク得難キノ人身ヲ得、遇ヒ難キノ密法ニ逢ヒタル乎ト、五体ヲ地ニ擲チ、目ニ血涙ヲ流シ、身ノ所在ヲ忘レ、誠ヲ盡シテ命根尚絶エントスルニ至ル。
— 谷崎潤一郎 『覚海上人天狗になる事』 青空文庫
見ると、誰が書いたのか、年経た墨のあとが、壁の古びと共に、消えのこっていて、じっと、眼をこらせば、かすかにこう読まれる――日域は大乗相応の地たりあきらかに聴け諦かに聴け、我が教令を汝の命根まさに十余歳なるべし命終りて速かに浄土に入らん善信、善信、真の菩薩 幾たびか口のうちで範宴はくりかえして読んだ。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
わけても、汝の命根まさに十余歳なるべし とは明らかに自分のことではないか。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
汝ノ命根|応ニ十余歳ナルベシ命終ッテ速ニ清浄土ニ入レ善信善信、真ノ菩薩「おそろしいほどです。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
太子廟は、聖徳太子が、かつて自分の惨憺たる迷いと苦悩のある時代に、 ――汝の命根まさに十余歳。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
作例 · 標準
彼はその古い刀を自分の命根のように大切にしていた。
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敵に命根を握られたような心地で、一歩も動けなかった。
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庭の老木は、嵐に耐えて必死に命根を張っている。
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