牲料
牲料
名詞
標準
文例 · 用例
遠慮のない話をすれば、属性の純化せなかつた時代の神は、犠牲料と一つであつた様に考へられる。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
鳩・鴉・鷺・鼠・狼・鹿・猪・蜈蚣・亀・鰻と言ふ風に、社々の神の使はしめの、大体きまつて居るのも、犠牲料の動物の側から見れば、説明がつく。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
同じ意味に於て、更に神聖な牲料なる鵠は、白鳥と呼ばれて常世の鳥と考へられたのは固より、靈を持ち搬び、時としては、人間身をも表す事の出來るものとせられた。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
あれは実は、あゝして生けて置いて、いつ何時でも、神の御意の儘に調理してさし上げませう、とお目にかけて置く牲料で、此が即、真の意味のいけにへなのである。
— 折口信夫 『鶏鳴と神楽と』 青空文庫
白鶏が、神の牲料と信じて居たればこそ、其を横どりする者は、極刑を受けると考へられたので、原因を振り落して、単に結果だけが言ひ伝へられたものと思ふ。
— 折口信夫 『鶏鳴と神楽と』 青空文庫
考へ方によつては、白い鶏でなくても、鶏はすべて、ある神専用の牲料と思はれたであらう。
— 折口信夫 『鶏鳴と神楽と』 青空文庫