金鎖
かなぐさり
名詞
標準
metal chain
文例 · 用例
そして、金鎖、金時計、大洋二百四十元、紙幣三百八十元を強奪された。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ちらりと紅の透る、白襟を襲ねた端に、一筋キラキラと時計の黄金鎖が輝いた。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
色浅黒く、武者髯濃く、いかさま悪事は仕かねまじき人物にて、扮装は絹布ぐるみ、時計の金鎖胸にきらきら、赤城というはこの者ならんと泰助は帳場に行きて、宿帳を検すれば、明かに赤城得三とありけり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
向うには、旦那の熊沢が、上下大島の金鎖、あの大々したので、ドカリと胡坐を組むのであろう。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
主人は小柄の精悍な体つきで太い金鎖など帯に絡ませ、色の黒い顔に、陰険そうな目が光っており、銀子は桂庵の家で初めて見た時から、受けた印象はよくなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
そのほかとけいの飾金具、首にかけた金鎖や、ダイヤモンドのゆびわなど、すでにごしょうちのとおりですから申しません。
— SKYGGEN 『影』 青空文庫
当日の朝になると、まだ暗いうちに一帳羅のフロックコートを着て、金鎖を胸高にかけて、玄関口に寄せかけた新調の自転車をながめながら、ニコニコ然と朝飯の膳に坐ったが、奥さんの心づくしの鯛の潮煮を美味そうに突ついているうちに、フト、二三度眼を白黒さした。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
彼の借りた家の塀には隣の女服装家ベッシェール夫人の家の金鎖草が丈の高い木蔓を分けて年々に黄色に咲く。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
作例 · 標準
狂暴な大型犬が、太い金鎖を引きちぎらんばかりの勢いで吠えかかってきた。
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「おっと、そこの金鎖に足を引っ掛けないように気をつけて」
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井戸の釣瓶を吊り下げている金鎖が、ガラガラと音を立てて暗闇へ消えていく。
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波止場の岸壁には、船を繋ぎ止めるための巨大な金鎖が錆びた蛇のように横たわっている。
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