残身
ざんみ
名詞
標準
文例 · 用例
したがって徳川以降の御前試合剣道とちがって昔の実戦用剣法は各流に残身などと称し、控え室を一歩でて立合の場へ一足はいればもう戦場、どの瞬間にどう打たれても打たれ損という心構えにできており、試合を終って礼を交して後もユダンができない。
— 坂口安吾 『花咲ける石』 青空文庫
菱山修三のお母さんは若い頃ナギナタの達人だつたさうで、菊五郎の踊りを見ると、あの身振りは残身にかなつてゐるなどゝナギナタの言葉で感動するさうであるが、奥ゆかしい話である。
— 坂口安吾 『剣術の極意を語る』 青空文庫
轉句借放翁詩三月十四日交情囘首薄如煙虚名泯去老殘身 虚名泯び去る老残の身、始見人情眞不眞 始めて人情の真と不真を見る。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫