幟旗
のぼりばた
名詞
標準
文例 · 用例
神官等が石の華表を出て行つた後は暫くして人も散つて、華表の傍には大きな文字を表はした白木綿の幟旗が高く突つ立つてばさ/\と鳴つて居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
其の前に空を支へて立つた二|條の白い柱は幟旗であつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
幟旗は止まずばた/\と飜つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
ごたごたした狭い通りからそこへ出た目はおどろくほどあたりが閑静で、右手のずっと遠くの終点には商店の赤い幟旗なども見えるが、左は遙かな坂で、今は電車が一台も通っていない真昼の広々とした通りが、しん閑と白雲の浮んだ空へ消えこんでいる。
— 宮本百合子 『朝の風』 青空文庫
杉の大木の梢すれすれに寄進された幾本もの祝出征の幟旗が立ち並んでいた。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
のぼりはた袖(相国寺塔建立記)と言ふ語が、つゆ紐の孔を乳にした、幟旗風の物と見る事が出来れば、其傍証となる事が出来る訣である。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫
まもなく、道の先の方から二人の旅人に向かって幟旗を立てた一団が行進して来ました。
— 時代を超えた童話 『夕映えのむこうの国』 青空文庫
浮浪者たちから、お上人さまと呼ばれている者こそ、幟旗に書いてある同苦坊という僧侶であろう。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫