百日鬘
ひゃくにちかずら異読 ひゃくにちかつら
名詞
標準
long-haired wig used in kabuki (used metaphorically to refer to a thick growth)
文例 · 用例
あの会合は本尊が私設外務大臣で、双方が探り合いのダンマリのようなもんだったから、結局が百日鬘と青隈の公卿悪の目を剥く睨合いの見得で幕となったので、見物人はイイ気持に看惚れただけでよほどな看功者でなければドッチが上手か下手か解らなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭追録』 青空文庫
途の通りがかりに飛び込んで来た風来坊の泥棒蜂が、その大きな百日鬘を花びらのなかに突っ込んで、すぐにまたつまらなさそうに引返して往くのは、その蕊の匂があまりに低く、冷いのによることかもしれない。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
金の小鳥のやうないたいけな姫君は、百日鬘の山賊がふりかざした刃の下に手をあはせて、絶えいる声にこの世の暇乞をするのであつた。
— 見知らぬ世界 『桜さく島』 青空文庫
捨吉は友達の言葉をそのまま自分の上に移して、「まるでこの髪は百日鬘だ」とも言いたかった。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
これは僕の髮の毛が百日鬘の樣だからださうだが、もし夫れ人相に至つては、夫子自身の方が遙かによく自來也の俤を備へてゐた。
— 芥川龍之介 『軍艦金剛航海記』 青空文庫
太い銀杏樹が、百日鬘のように繁っている。
— 海野十三 『脳の中の麗人』 青空文庫
顔じゅう繃帯に覆われ、月代は、百日鬘のように伸び放題。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
彼等はボロボロになった布切を身に纏い、秀ちゃんは簡単に髪をうしろで結んでいたが、吉ちゃんの方は、時々は散髪をして貰うのか、百日鬘の様な不気味な頭であった。
— 江戸川乱歩 『孤島の鬼』 青空文庫
作例 · 標準
歌舞伎役者は百日鬘をつけ、見事に幽霊の役を演じた。
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庭に雑草が百日鬘のように生い茂り、手入れが大変だ。
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彼の髪は百日鬘のように豊かで、皆が羨ましがった。
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