庭口
にわぐち
名詞
標準
garden entrance
文例 · 用例
十九 帰りたくなると委細は構わず、庭口から、とぼとぼと戸外へ出て行く。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
私先ず庭口から入って、其処さ縁側で案内して、それから台所口に行ってあっちこっち探索のした処、何が、お前様|御勘考さ違わねえ、湯殿に西の隅に、べいらべいら舌さあ吐いとるだ。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
被を被替えて虚兵を張り、人形を身代にして下枝を隠し、二度毒刃を外して三度目に、得三が親仁を追懸け出でて、老婆に出逢い、一条の物語に少しく隙の取れたるにぞ、いでこの時と泰助は、下枝を抱きて易々と庭口に立出づれば、得右衛門待受けて、彼はお藤を背に荷い、これは下枝を肩に懸けて、滑川にぞ引揚げける。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
その人を連れまして庭口からお露地へ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 こはそも華族の御身として、かったいものの屠犬児に、直接御面会は心得ずと、矢島は思えど、主命なれば、来れ、と渠を麾きて、庭口より露地へ廻れば、夫人は縁側に褥を移して、綾子と二人並び坐しつ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
それと申すが、まず庭口と思う処で、キリキリトーンと、余程その大轆轤の、刎釣瓶を汲上げますような音がいたす。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」 お葉は素足で雪を踏んで、庭口の裏木戸を音せぬように明けると、重太郎は何にも云わずに走って出た。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
そのあいだに、一度もお鎌に逢わなかったのか」「逢いませんでした」 この時、庭口から松吉が大急ぎで帰って来た。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
庭口には季節の花が植えられている。
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勝手口の隣に庭口がある。
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庭口から涼しい風が吹き込んできた。
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