歯の浮くような
はのうくような
表現
標準
set one's teeth on edge
文例 · 用例
あたし逃げ出したくなるわ」 と、信吉が書きもしなかった歯の浮くような甘い科白を言っていた。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
歯の浮くような、甘ったるいラヴシーンで、凡そくだらない一幕だった上に、現代劇だというのに、新内流しの下座がはいっていて、いつもの信吉なら、そのチグハグさに腹を立てるか、噴き出した筈だ。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
あんな、喙の青い、ハムレットだのホレーショーだのと一緒になって、歯の浮くような、きざな文句を読みあげて、いったい君は、どうしたのです。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
わしだって、いいとしをして、若い人たちにまじって、やれ正義だの、理想だのと歯の浮くような気障な事を言って、とうとう、あの花嫁の役まで演じなければならなくなり、ずいぶんつらい思いをしました。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
あまりと言えば、あまりの歯の浮くような見え透いたお世辞ゆえ、客はたすからぬ気持で、「わかった、わかった。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
自分ながら呆れるほど、歯の浮くような、いやらしいお世辞なども書くのである。
— ――ひそひそ聞える。なんだか聞える。 『鴎』 青空文庫
何だって又、歯の浮くような・やにさがった調子で「人形は美しい玩具だが、中味は鋸屑だ」などという婦人論を弁じなければ気が済まぬのか?
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
文学趣味のある紀代子は、歯の浮くような言葉ばかり使った。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
作例 · 標準
彼の芝居がかった台詞は、歯の浮くような思いがした。
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べたべたしたお世辞は、聞いていて歯の浮くような気持ちになる。
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歯の浮くような甘い歌声に、思わず顔をしかめてしまった。
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