結庵
けつあん
名詞
標準
文例 · 用例
晴、彼岸入、そして私自身結庵入庵の日。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
私がこゝに結庵し入庵することが出来たのは、樹明兄のおかげである、私の入庵を喜んでゐるのは、私よりもむしろ彼だ、彼は私に対して純真温厚無比である。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
――今夜はどうしても飲まなければならないのだつた、引越祝と軽視すべきぢやない、結庵入庵の記念祝宴なのだ、しかも私は例によつて文なしだ、恥を忍んで、といふよりも鉄面皮になつて、樹明兄から五十銭銀貨三枚を借りる(返さなければ掠奪だ!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
秋空一碧、今夜の月はうつくしからう、結庵三度目の名月、観月句会を催ほすのである。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
一月二十六日良寛上人寂寞空山是故郷 寂寞たる空山これ故郷、結庵來臥老杉傍 庵を結び来り臥す老杉の傍。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
けれど、巴の結庵地としての土地のいい伝えは根づよいものがあり、そこには現在も三丁字稲荷がまつられている。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫