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純然

じゅんぜん
形容詞-たる副詞-と頻度ランク #30589 · 青空 508
1
標準
absolute
文例 · 用例
おまけにそれが短歌や俳句の延長でなしに、純然たる詩の様態を持してゐたのならばともかくも、事実それは屡々短歌や俳句の延長であつたといふか、それらの形の崩れたものであつた。
中原中也 詩と其の伝統 青空文庫
今日の気象学においていわゆる気象要素と称するものはこれに反して物理学の基礎の上に設定されたるものにして、これらを材料とせる予報は純然たる物理学的の予報に外ならず。
寺田寅彦 自然現象の予報 青空文庫
以上のような音単位は、一つ一つにはもはや意味を伴わない、純然たる音としての単位であるが、実は音単位としてはまだ究極に達したものでなく、その多くは更に小さな単位から成立つものである。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
三十の年に恩人の無理じいに屈して、養子に行き、養子先の娘の半気違いに辛抱しきれず、ついに敬太郎という男の子を連れて飛びだしてしまい、その子は姉に預けて育ててもらう、それ以後は決して妻帯せず、純然たるひとり者で、とうとう六十余歳まで通して来たのが河田翁の一生である。
国木田独歩 二老人 青空文庫
人がもし壮年の時から老人の時まで、純然たる独身生活すなわち親子兄弟の関係からも離れてただ一人、今の社会に住むなら並み大抵の人は河田翁と同様の運命に陥りはせまいか、老いてますます富みかつ栄えるものだろうか。
国木田独歩 二老人 青空文庫
こういう意味から言えば、新聞記事に現われた除幕式は純然たる概念的公式的の除幕式であって、甲のものと、乙のものとは人名などの活字面が少しちがうだけであって、どれもこれも具象的内容においては全く同じものである。
寺田寅彦 ニュース映画と新聞記事 青空文庫
これに対して史邦の「墨絵」は前々句の師匠の「まいら戸」の遺伝を濃厚に受けており、同人の「おもい切ったる死にぐるい」がやはり前々句の去来の「いまや別れの刀さし出す」の純然たる申し子であるがごときはなかなか興味ある事実である。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
そのモンタージュは純然たる夢の編成法であり、しかもかなりによく夢の特性をつかんでいる。
寺田寅彦 映画芸術 青空文庫
作例 · 標準
彼の行動は、純然たる親切心から出たものだと信じている。
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これは単なる憶測ではなく、純然たる事実に基づいた報告書だ。
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「それは純然たる嫌がらせじゃないか!」と彼は怒りを露わにした。
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