人国記
じんこくき異読 じんこっき
名詞
標準
biographical notes and character sketches of prominent individuals, arranged according to place of birth or origin
文例 · 用例
「人国記」の流行ってきた時代――大阪人は、大阪から一足も出ないし、江戸人は、江戸の内で一生暮らしているし、もし他国へ出るなら、それは伊勢参りと、善光寺参りとが人生の二大旅行であった頃なら、そうした「概念的贅六」の観方も正しいであろうが、このごちゃごちゃ時代に、何が贅六で、誰が純粋に江戸っ子であろう。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
人国記陸奥国の条に、「此の国は日の本故に、色白うして眼青みあり」などともあって、昔から眼の色は人の注意するところであったらしく、今も南部津軽辺で、何村はアイヌの子孫だから茶眼であるとか、唐金眼であるとかいう事をよく聞かされる。
— 喜田貞吉 『「ケット」と「マット」』 青空文庫
かの最明寺時頼の著と俗称する人国記に、「陸奥は日の本故に、色白うして眼青みあり」とあるのはこれである。
— 喜田貞吉 『国号の由来』 青空文庫
試みに元禄時代に開版したる『人国記』を見るに、長門の人情風俗を記して曰く、当国の風俗は万事に差掛たる事なく、人の音声も下音に上調子なることなし。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
――いや、私は、人国記のような肩の凝る物を書くつもりではない。
— 吉川英治 『銀河まつり』 青空文庫
人国記にもいわれてる通り、由来信州人は、智慾は旺なるも、争気に富み、郷党和せず、という欠陥があるのと、痩地の十万石で、貧乏財政をやりくりしてる藩役人は、狡策に長け、一揆の対抗には狎れきっているし、そういう方面でも、兵法の家筋だった。
— 吉川英治 『脚』 青空文庫
また本紙上に「新女人国記」を書いて些か読まれ、その取材歩きに、今井邦子、埴原久和代、奥むめお、山根千代子、小寺菊子、白鳩銀子、長谷川時雨、二代目ぽん太、伊藤野枝、岩野泡鳴夫人、原信子、久野ひさ子などの女流を訪う。
— 吉川英治 『年譜』 青空文庫
「無宿人国記」中央公論増刊。
— 吉川英治 『年譜』 青空文庫
作例 · 標準
この書物は、「人国記」と題され、各地方出身の著名人の生涯が記されている。
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「人国記」を紐解くと、当時の社会情勢や人々の暮らしぶりが見えてくる。
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歴史家は、「人国記」を参考に、地方ごとの文化や人物像を研究しています。
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