表現性
ひょうげんせい
名詞
標準
文例 · 用例
故に詩について考える時、必然に言語の表現性について、考を進めねばならなくなる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
かような見解は真理の内面性のみでなく、また特にその表現性を理解しないのである。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
言葉は人間の本質に属するといわれるが、そのことは表現性が人間存在の根本規定であること、そして人間存在の表現性はその技術性と一つのものであることを意味するのでなければならぬ。
— 三木清 『解釈学と修辞学』 青空文庫
かやうな見解は眞理の内面性のみでなく、また特にその表現性を理解しないのである。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
合理的な立場から言えば、当然現代語の構造によって発想してゆく詩が、有望である筈だが、詩の欲する言語・文体は、必しも今経過しながら在る現代語を以て、最上の表現性能を持ったものと考える訣にはいかない。
— 折口信夫 『詩語としての日本語』 青空文庫
我々はこゝに熟語を作る語の語尾が、其接すべき語から自由になつて、而も其文章なり句なりに、勢力を及し、表現性能を拡げて来る径路を明らかに認めることが出来たのだ。
— ――語尾「し」の発生―― 『形容詞の論』 青空文庫
合理的な立場から言へば、当然現代語の構造によつて発想してゆく詩が、有望である筈だが、詩の欲する言語・文体は、必しも今経過しながら在る現代語を以て、最上の表現性能を持つたものと考へる訣にはいかない。
— 折口信夫 『詩語としての日本語』 青空文庫
日本精神を審美的表現性を有つと考えることは併し、要するに之を以て知性的合理的表現に相応しからぬものとすることであるから、知識よりも人格、頭よりも肚、知育よりも徳育、云々という一切の実用主義的非合理主義と同じ目標を有つものである。
— 戸坂潤 『再び科学的精神について』 青空文庫