伴奏者
ばんそうしゃ
名詞
標準
accompanist
文例 · 用例
酒といふ、或る者には不徳の助奏者、或る者には美徳の伴奏者たる金剛液を一つの便り、慎しく生きてゐるのだ。
— 中原中也 『散歩生活』 青空文庫
それでこの放送では、むしろ観客群集のほうが精神的に主要な放送者であって、アナウンサーのほうは機械的な伴奏者だというような気もするのである。
— 寺田寅彦 『相撲』 青空文庫
黒人がきくと、あらゆる囃子の手がもちいられてあって舌をまくというが、そのよき伴奏者のために、細い二本の絃は悲鳴をあげなければならなくなって、二絃琴の真のよさを失なった嘆きがある。
— 長谷川時雨 『神田附木店』 青空文庫
二人の伴奏者としては申し分ない人物よ」「君はひどい女だね」「さうかしら……。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
時々、加野の事を云ひ出すゆき子の心理には、何時までも加野を伴奏者として、二人の昔の情熱の呼び水にしてゐる悪い好みがないとは云へない。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
ゆき子を道づれにして、容赦なく、女の思ひ出の伴奏者になりおほせてはゐるものの、ゆき子の持ち逃げした金にも、多少の魅力はあつたかも知れない。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
伴奏者の母親はそれに氣がつくと、何かはつとしたやうに急いで立ち上がり、その娘のあとを追ふやうにして彼女自身も退いて行つた。
— 堀辰雄 『四葉の苜蓿』 青空文庫
ちょうどそれは金曜日のことでしたが、来週の火曜日に伴奏者をつれてクインス・ホールで歌をうたってお聴かせなさい、というお手紙が来たのでした。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
作例 · 標準
優秀な伴奏者のおかげで、ソリストの歌声がより一層際立った。
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ピアノ伴奏者を募集するポスターが音楽大学に貼られていた。
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彼女は長年、著名な歌手の伴奏者を務めている。
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