町角
まちかど
名詞
標準
文例 · 用例
とある町角で妙な現象を見た。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
K街とP街との交叉點で、明日の再會を約しながら水島君と別れた時、町角の高い時計塔の針は丁度二時を指してゐた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
行員はその日のゼッテルベルグ老人の樣子をあらまし語り終ると、何の用事でどこへ行つたかは分らぬが、その時老人がすぐ近所の町角に駐車してゐる辻自動車に乘つたといふことを傳へて、ひよいと傍の窓を開くと、「あア、あすこにゐるあの自動車ですよ。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
」 と、さりげなく言つて、ソオルはその町角を立ち去つた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
隣地の町角に、平屋|建の小料理屋の、夏は氷店になりそうなのがあるのと、通りを隔てた一方の角の二階屋に、お泊宿の軒行燈が見える。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
家へは歸らずジヨバンニが町角を三つ曲つてある大きな活版所にはいつて、靴をぬいで上りますと、突き當りの大きな扉をあけました。
— 宮沢賢治 『銀河鐵道の夜』 青空文庫
(F・O)T「年は若いが跡見ず三次」(O・Lして)T「江戸で名うての巾着切です」S=町角 角を曲って三次やって来た。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
(F・O)T「翌る朝」S=ファーストシーンの町角 てっきり鉄と三次が今日も亦ばったり出会った。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫