顔剃り
かおそり
名詞
標準
文例 · 用例
ところへ昨日、隣家の地面の事に就いて、後家さんとの交渉取次を犯人に希望する客人が来たので、後家さんが時々来る旨を迂濶、お客に話したのを、例の通り顔剃りに来た芸妓が耳にするや憤然として理髪店を出て行ったが、彼の女が、憤慨の余り後家さんとの関係を箱崎署へ密告したものに相違ない。
— 夢野久作 『山羊髯編輯長』 青空文庫
やがて適宜に鋏を入れて顔剃りを了へると、一休みする。
— 原民喜 『四月五日』 青空文庫
お恭ちゃんは、只今顔剃りに出かけています、おしゃれして、親類へ行くのよ。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
顔剃りが「掘る」式のやり方であとひり/\する。
— 昭和十五年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
やむを得ず一カ月一回位は行くが、ことに顔そりは嫌いだ。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
夕方、Y渋谷まで顔そりにゆくので三人で出かけ甘グリを買い、『少年クラブ』、私は「絵のない絵本」を買い、Yはミルクリーを買い上々でかえる。
— 一九二七年(昭和二年) 『日記』 青空文庫