杓い上げる
しゃくいあげる
動詞
標準
文例 · 用例
現代のアクタモクタの全部を片はじから、手にあたるもの耳にきくもの、しゃくい上げることがホントに人生に向って何かを掬いあげた文学であると云えるならば、三好十郎が田村泰次郎その他を小豚派という必然は失われる。
— 宮本百合子 『五〇年代の文学とそこにある問題』 青空文庫
第一の場合のように観念中心が現実につき当るのを避けるために勝手に自分を移動させるのではなく、観念中心は悠々と安坐しながら、逆に現実をば観念の周辺的フリンジによってしゃくい上げる。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
では、誰のアミが現代のアクタモクタをホントにしゃくい上げることが出来るだろう?
— 三好十郎 『恐怖の季節』 青空文庫