抜け荷
ぬけに
名詞
標準
smuggling (during the Edo period)
文例 · 用例
ちょっと一座敷、抜け荷を売りゃ……すぐに三十と五十さ、あなた。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
」「抜け荷買いをしたとか聞き及びましたが」「抜け荷買い、さよう、その通りだ。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
(抜け荷買いをした人間だそうだ。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
……松倉屋は昔は抜け荷買いだ、異国の珍器なども持っていよう。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
勘右衛門は抜け荷買いをしたほどの男で、異国の事情に通じていたし、長崎の事情にも通じてい、刑部という老人が、長崎辺りの蘭人達と、取り引きをしているということなども、ずっと以前から知っていた。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
目先の見える偉い奴は、早死にするか殺されるか、寿命が少いのでわしには悲しい……その摂津などの意見に基づいて、開国貿易しようとするのを、密貿易、抜け荷買いなどと、誹謗する者があるそうじゃ。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
三度とも首尾よく消し留めたが、この先何をやられるかわからない」「念入りな悪戯だな」「此方には、岡浪之進という卜伝流の達人が、用心棒に付いているから、抜け荷仲間の悪戯者なんか傍へも寄りつけないが、やる事が執念深い上に、いかにも人が悪くて手におえない」「何んの怨だ。
— 和蘭の銀貨 『銭形平次捕物控』 青空文庫
抜け荷でも扱わなきゃあんな品がふんだんに手に入るわけはないよ」「それがどんな事になるでしょう、親分」「俺にも判らないが、城弾三郎が怨んでいたという、高木勇名という人に逢ってみよう」 そこから阿倍川町へ伸して、高木勇名と訊くとすぐわかりました。
— 父の遺書 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代、抜け荷は厳しく取り締まられた重罪だった。
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彼は高価な品を抜け荷として運び、巨額の富を築いた。
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奉行所の役人は、抜け荷の情報を得て厳重な警戒にあたった。
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