怖じ気
おじけ
名詞
標準
文例 · 用例
一同はその光景に怖じ気づいて、その計画を放り出さんばかりだったが、プレンダギャストの存在がその場を変えた。
— THE "GLORIA SCOTT" 『グローリア・スコット号』 青空文庫
ところがなかに入れず、女中たちも怖じ気づいて御者の手伝いもできない。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
』 やつは怖じ気づいてひたすらに泣き叫び許しを請いましたが、私はナイフを抜き、やつの喉元に突きつけてとうとう言うとおりにさせました。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
しかし無反省な愛執に目を蔽われた庸三にも、この怖じ気もない葉子の悪戯には、目を蔽っているわけには行かなかった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
庸三は何かしら悪い予感もあったが、しばしばのゴシップに怖じ気もついていたので、とかく落ち着けない気分だった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
」 劣らずに口では小侍たち、猛りつづけてはいたが、十五郎の思わざる豹変にいささか怖じ気づいたらしい容子でした。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
怖じ気のついた野郎どもが、よく幽霊を見て本当の人間が飛びこんだと早合点することがあるのでネ」「ほう、幽霊……。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
途中に二三度、これはよしたがいいかもしれぬと思いはしたものの、日本人たるものが一旦引受けておいて前言を飜したのでは、怖じ気をふるったようでみっともないから、未練も逡巡もぐんぐん胸の奥へ嚥みこんで、なんでも持っておいでなさい一切承知しましたと、リーマン博士の提案を全面的に引受けてしまったのである。
— 海野十三 『宇宙尖兵』 青空文庫