片食
かたけ
名詞
標準
文例 · 用例
そんなに採る氣かね、一片食ぶんの茸は晝飯前にはらくに取れつから。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
と云うのは、阿片食も病い膏肓に入ると、昇汞を混ぜなければ、陶酔ができなくなる。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
但し刀豆の味噌漬を刑死人に三片食はせたれば、今も三片食はず、三片食はんとする時、一回多く取るまねして、第四回めに實に之を取る事あれば、刑死人にも鹽と味噌を膳に並べて、食せしに因て之を忌むかと。
— 南方熊楠 『鹽に關する迷信』 青空文庫
一銭に四|片というのを、私は六片食って、何の足しにということはなしに二銭銅貨で五厘の剰銭を取った。
— 小栗風葉 『世間師』 青空文庫
『阿片食い』のお妻だよ!
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
」 上海風の部屋の中に、上海風の寝台があり、上海風の阿片食のお妻が、阿片の吹管を抱きながら洞然とした眼で見詰めている。
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
二片三片食べたとき、京助は腹の痛そうな顔をして眉をしかめたので、静也ははっと思ったが、然しその後は何ともなく、食事は無事に済んだ。
— 小酒井不木 『死の接吻』 青空文庫
今朝なんぞは雑煮餅の大きいのを十八|片食べました」妻君「オホホ、貴君が物を召上るのはホントにお美事です。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫