目分量
めぶんりょう
名詞
標準
measuring by eye
文例 · 用例
「それではモルヒネ……お前目分量で飲ましてくれるか。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 この可憐なのと、窈窕たると、二人を左右に従えて、血ぬった出刃の尖を垂直に落して、切身の目分量をした姉御は、腕まくりさえしないのに、当時の素裸の若い女を現実した。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
それも、五尺や八尺の近くならば、なにも改まって驚くにはあたらないことでしたが、目分量でもじゅうぶんに六、七間の距離があったものでしたから、右門の口辺にはじめて会心そうな微笑がのぼりました。
— 曲芸三人娘 『右門捕物帖』 青空文庫
すると祖母はそれを、自分の掌に載せて目分量で目方を量ってみながらこう言った。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
ざっとした目分量では五百坪ぐらいもあるように思われた。
— 蘭郁二郎 『植物人間』 青空文庫
後から思えばこれは、劇薬の部で分量もよく調べねばならないのに、大概の目分量で飲んでしまったが、別に害ともならず、翌日から全く熱が下った。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
余は夏蜜柑を食ひながら、目分量で一間幅の道路を中央から等分して、其の等分した線の上を、綱渡りをする氣分で、不偏不黨に練つて行つた。
— 夏目漱石 『京に着ける夕』 青空文庫
眼を走らせて、二本の赤い鉄柱の距離を目分量で測って見ると、一町には足りないくらいだが、いくら眼と鼻の間だからと云って、一方だけを専門にしてさえ覚束ない彼の監視力に対して、両方共手落なく見張り終せる手際を要求するのは、どれほど自分の敏腕を高く見積りたい今の敬太郎にも絶対の不可能であった。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
作例 · 標準
料理はいつも目分量で作るので、たまに味が安定しないことがある。
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彼女は長年の経験から、調味料を目分量で正確に加えることができる。
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レシピ通りに作るのが苦手で、つい目分量で材料を入れてしまう。
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