古草
ふるくさ
名詞
標準
last year's grass
文例 · 用例
半七が神前に奉納した箱のなかには、泥だらけの古草履が入れてあった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
高※とズボンを捲り上げて、古草鞋を着けさせられた晩成|子は、何処へ行くのだか分らない真黒暗の雨の中を、若僧に随って出た。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
たとえば前の柿の例にしても、贈って来た人の好意は全然引離して考えに入れず、柿よりも米、味噌、醤油の方が生活必需品としてより価値的だといった議論をしたり、また、贈り主の意だけ認め過ぎて、送ってくれるなら古草鞋|片足でもよいのだという議論は、只今の柿の贈物の実相には当て嵌りません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
一匹は純白で、一匹は黒斑で、どこから啣えて来たか知らず、一足の古草履を奪合って、追いつ追われつ、起きつ転びつ、さも面白そうに狂っている。
— 岡本綺堂 『一日一筆』 青空文庫
古草履一足盗られたきりぢやねェか。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
その癖、素銅の矢立、古草鞋というのである。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
隠居した後も、道を行きつつ古草鞋を拾って帰り、水に洗い日に曝して自ら※み、出入の左官に与えなどした。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
』 よくさう聲に出して言ひながら私はその古草鞋を道ばたの草むらの中に捨てる。
— 草鞋の話旅の話 『樹木とその葉』 青空文庫
作例 · 標準
春の陽気に誘われて、枯れた古草の間から若緑の新しい芽が顔を出していた。
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庭の草むしりをしていると、昨年の古草が土の下で腐葉土になりかけているのを見つけた。
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野焼きの火が古草に燃え広がり、あっという間に土手が真っ黒になった。
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