点茶
てんちゃ異読 てんさ
名詞
標準
preparing powdered tea (at a tea ceremony)
文例 · 用例
生花の家でお嬢さんたちのための花の下慥え、茶の湯の家ではまたお嬢さんや夫人たちのための点茶や懐石のよき相談相手だった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
三曲の演奏にアンコールを許したり、裸体彫像に生花を配したり、ずいぶん突飛なことも彼によって示唆されたが、椅子テーブルの点茶式や、洋食を緩和して懐石の献立中に含めることや、そのときまで、一部の間にしか企てられていなかった方法を一般に流布せしめる椽の下の力持とはなった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
(二月二十四日) ニコチン夫人 ボオドレエルがパイプの詩は元より、Lyra Nicotiana を翻すも、西洋詩人の喫煙を愛づるは、東洋詩人の点茶を悦ぶと好一対なりと云ふを得べし。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
にもかかわらず、お茶が全盛をきわめ、流行を続けているゆえんは、何一つ理解するところなく、ただちに点茶にとりかかる人々の勘違いが原因していることもあげられるが、勘違いさせているとも見られる遊芸人にも似た職業人の責任も軽く見るわけにはゆかない。
— 北大路魯山人 『茶美生活』 青空文庫
現在、眼の当り見る所では、茶人というものが茶道を学ばずに、点茶技術のみに浸ったから、それでそう誤認されるのだと私は思うのです。
— 北大路魯山人 『書道と茶道』 青空文庫
茶道ということは、点茶というのとは根本的に違いまして、点茶は茶道の中の一部分である。
— 北大路魯山人 『書道と茶道』 青空文庫
それで茶道というものが、もし一つの立派な建築であると致しますならば、点茶はその中のなにかの一つです。
— 北大路魯山人 『書道と茶道』 青空文庫
それがいつの間にか茶道という高尚な趣味的学問は、現代人の頭ではもう堪えられなくなって、ひたすら茶道というものを冒涜して、そうして茶を点てる点茶の事ばかり喧しくいうのであります。
— 北大路魯山人 『書道と茶道』 青空文庫
作例 · 標準
茶道教室の初日に、茶筅を使って抹茶を泡立てる点茶の基本を先生から丁寧に教わった。
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お客様の前で流れるような所作で点茶を披露し、茶道の持つ精神性と様式美を感じてもらった。
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彼女の点茶の腕前は素晴らしく、お湯の温度から泡のきめ細やかさまで完璧に計算されている。
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