掻き落とし
かきおとし
名詞
標準
文例 · 用例
離れの聖地へ着かないうちに、メアリが考えを打ち明けたのは、見事な黄褐色の髪の毛から塩を掻き落としているときだった。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
山へ行けば掻き落とした幹をしばしば見出すであろう。
— 柳宗悦 『陸中雑記』 青空文庫
ストーブに靴をのつけて、ガシガシと泥をかき落した。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
お頼み申す」 眉間尺はすぐに我が手でわが首をかき落して、両手に首と剣とを捧げて突っ立っていた。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
ときどき造船所のドックに船を入れて、船底についたものを、きれいにかき落して、鉄のさびないペンキと、海藻や貝をふせぐ、とくべつのペンキをぬるのだ。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
小形の霜の結晶は銅面に附着したまま落ちないから、かき落して調べた。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
それをかき落して、また穴口を作りながら、甲賀世阿弥。
— 木曾の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
そして、その辺に落ちていた板切れを拾って、側に積んであった土を、兄の死体がかくれるまで、ザラザラと井戸の中へかき落しました。
— ――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話―― 『双生児』 青空文庫