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名詞
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標準
文例 · 用例
おとなの知らない希有の言葉で自然は僕等をおびやかした僕等は葦のやうにふるへながらさびしい野に泣きさけんだ。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
逃走の道のほとりでおれらはさまざまの自然をみた野や、海や、湖水や、山脈や、都會や、部落や、工場や、兵營や、病院や、銅山やおれらは逃走しどこでも不景氣な自然をみたどこでもいまいましいめに出あつた。
萩原朔太郎 蝶を夢む 青空文庫
恐怖への豫感 野に彷徨する狼のやうに、一つの鋭どい瞳孔と、一つの飢ゑた心臟とで、地上のあらゆる幻影に噛みつかうとする、あるひとの怒りに燃えついた情慾。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
精神は闇の野をひた走る。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
行く所に用ゐられず、飢ゑた獸のやうに零落して、支那の野を漂泊して居た孔子が、或る時河のほとりに立つて言つた。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
寂しい、物音のない、眞暗な世界の中で、山を越え、谷を越え、無限の荒寥とした野を越えて、水はその旅を續けて行く。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
彼等はいつも、人生の眞實を追求して、孤獨な寂しい野を彷徨してゐる。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
暗く寂しい夜の野に、遠く輝やく灯を見る時ほど、悲しくなつかしい思ひをすることはない。
萩原朔太郎 月の詩情 青空文庫