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投げ掛ける

なげかける
動詞
1
標準
文例 · 用例
「そんでも、俺がにも困んべな」お品は投げ掛けるやうにいふのである。
長塚節 青空文庫
「おつう俺らとつても今度駄目だよ」勘次は果敢ない自分の心持を唯一の家族であるおつぎの身體へ投げ掛けるやうに萎れ切つていつた。
長塚節 青空文庫
自然は始めて自己の滿足を得た樣にからりと快よい空を拭うて暑い日の光を投げ掛ける
長塚節 青空文庫
「俺らはあ、暫くやんねえから、煙草は身體の工合惡りいから斷つたんだから何だが、酒は此れ錢は稼げねえし、ちつとでも飮めば又飮みたくなつから廢めつちやつたな、酒もはあ以前た違つて一|杯幾らつちんだから錢くんのむやうで」彼はぶすりとして然も力のない聲を投げ掛けるやうにしていつた。
長塚節 青空文庫
肉屋の亭主が手早く細引を投げ掛けると、数人その上に馬乗りに乗って脚を締めた。
島崎藤村 千曲川のスケッチ 青空文庫
而もこの輪が、登比加介留又は釣招といふ名であつて、「庭燎諸歌の時、人長のとびかけるときこれを投げ掛く」とあるのは、誰に投げ掛けるのか訣りませんが、「人長輪を冠にかけて之を引き止む」とありますから、人にかけることは確かです。
折口信夫 神楽(その二) 青空文庫
そして生の渦巻の内から一道の光明を我々に投げ掛ける
和辻哲郎 生きること作ること 青空文庫
次の一艘が磯波に乗り掛かると、ちょうど綱を荒れ回る鹿の角に投げ掛けるように、若者は舟へ綱を投げる。
和辻哲郎 生きること作ること 青空文庫
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