床机
しょうぎ
名詞
標準
文例 · 用例
「安藤謹んで曰く、今日|蘆原を下人二三人|召連通候処、蘆原より敵か味方かと問、乗掛見れば、士一人床机に掛り、下人四五人|並居たり。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
某、重て、士の道に|無勝負して首|取無法槍を合せ運を天に任せん、と申ければ、げに誤りたりと槍|押取、床机の上に居直もせず、二三槍を合、槍を捨、士の道は是迄也。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
瓦色の薔薇の花、煙のやうな道徳の鼠繪具、瓦色の薔薇の花、おまへは寂しさうな古びた床机に這ひあがつて、咲き亂れてゐる、夕方の薔薇の花、僞善の花よ、無言の花よ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
二階に上って来て手摺から見下したら大きい青桐の木の下に数年前父が夕涼みのために買った竹の床机が出ていて、そこに太郎がおやつのビスケットをたべている。
— 一九三六年(昭和十一年) 『獄中への手紙』 青空文庫
欄干の前に置いた大きい床机の上で弁当を開く近在の人もある。
— 與謝野晶子 『住吉祭』 青空文庫
向ふ側の床机に集ひし町内の、若い衆達の笑止がり。
— 清水紫琴 『誰が罪』 青空文庫
絵馬堂の軒下には、見晴らしの茶見世で使う床机が積み重ねてあった。
— 佐藤垢石 『『七面鳥』と『忘れ褌』』 青空文庫
朝のうちは、女房が洗濯を終るまで子守しなければならぬので、駄菓子店である生家の軒先の床机を出して、懐中の三番めの女の児をヨイヨイたたきながら、弱い冬の陽だまりでじッとしている習慣だった。
— 徳永直 『冬枯れ』 青空文庫