脈を打つ
みゃくをうつ
表現Godan verb with 'tsu' ending
標準
to pulsate
文例 · 用例
――肩、両眼、腰、足の先と、膚なりに、土耳古人が狙って縫打に打つんだが、弾丸の煙が、颯、颯と、薄絹を掛けて、肉線を絡うごとに、うつくしい顔は、ただ彫像のようでありながら、乳に手首に脈を打つ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
が、脈を打つて吹雪が來ると、呼吸は咽んで、目は盲のやうに成るのでありました。
— 泉鏡花 『雪靈續記』 青空文庫
地は脈を打つように後から後からと動いて来た。
— 田中貢太郎 『変災序記』 青空文庫
が、重量がかかるか、引く手に幽に脈を打つ。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
草鞋を穿いた足の甲へも落た上へ又累り、並んだ傍へ又附着いて爪先も分らなくなつた、然うして活きてると思ふだけ脈を打つて血を吸ふやうな。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
宛如、狂人、乱心のものと覚えたが、いまの気高い姿にも、慌てゝあとへ退かうとしないで、ひよろりとしながら前へ出る時、垂々と血の滴るばかり抜刀の冴が、脈を打つてぎらりとして、腕はだらりと垂れつつも、切尖が、じり/\と上へ反つた。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
環の脈を打つて伸び且つ縮むに連れて、画工、殆んど、無意識なるが如く、片手又片足を異様に動かす。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
まあ、独言を云つて、誰かと話をして居るやうだよ……(四辺を※す)然う/\、思つた同士、人前で内証で心を通はす時は、一ツに向つた卓子が、人知れず、脚を上げたり下げたりする、幽な、しかし脈を打つて、血の通ふ、其の符牒で、黙つて居て、暗号が出来ると、何時も奥様がおつしやるもんだから。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
作例 · 標準
緊張のあまり、心臓が激しく脈を打っているのが自分でもわかる。
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傷口の奥で血管がドクドクと脈を打つ感覚がある。
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地平線の彼方で、生命の鼓動が脈を打っているような錯覚を覚えた。
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