帯産
おびさん
名詞
標準
文例 · 用例
インチキなしばり方をしてあるのですから、かんたんにぬけたり、またしばられたようなかたちになります」「あの蘭は、熱帯産のものではなかったのですか」「あれは本ものです。
— 海野十三 『ふしぎ国探検』 青空文庫
というのは博士は一月ばかり前に、ふとした不注意から熱帯産の毒蜘蛛に咬まれて、奇怪きわまるうわ言をしゃべりつづけながら瀕死の状態で病院にかつぎこまれ、一週間ばかり昏酔状態をつづけたのち、とうとう斃れてしまったのだった。
— 甲賀三郎 『蜘蛛』 青空文庫
熱帯産のおそるべき毒蜘蛛はさいわいにも厳重に密閉された函のなかにちゃんと収められていた。
— 甲賀三郎 『蜘蛛』 青空文庫
×月×日 今日は熱帯産の毒蜘蛛の雌雄が手にはいった。
— 甲賀三郎 『蜘蛛』 青空文庫
あの熱帯産の毒蜘蛛がSの亡霊だとは気がつかなかった。
— 甲賀三郎 『蜘蛛』 青空文庫
広い水面の真ン中に灯心草に四面をかこまれた細長い平たい島が横わっていて、島の上には竹もしくは熱帯産の強い藤で編んだ細長い平たい家が立っていた。
— THE SINS OF PRINCE SARADINE 『サレーダイン公爵の罪業』 青空文庫
春信ら明和時代の画家の描ける縁側、障子、欄間、天井等の角度は、著しく平坦にして、窓、垣、池などに咲く花は人物家屋に比してその権衡を失したれば、桜花は常に牡丹の如く大きく、河骨の葉はさながら熱帯産の芭蕉の如し。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
この二種は皆熱帯産のものでこれをわが国に得たことは分布学上に興味ある問題をなげた。
— 第一部 牧野富太郎自叙伝 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫