飛札
ひさつ
名詞
標準
urgent letter
文例 · 用例
「志賀から北国路への道を、被衣した若い女がふたり、駅伝の駒を雇って行った」と、その方面の役人から飛札が来ると、「きっと、それだぞ」と、ばかり、大宿直の公達は、侍をつれて、騎馬で追って行った。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
――兵庫とお通さんのお戻りだぞ」飛札一 但馬守宗矩は、まだ四十に二つ間があった。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
「昨日、御老中よりの御飛札により、お召しを承って罷りこした宮本武蔵と申すものでござる。
— 二天の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
小牧山から尾張の各郡への飛札の使いが頻々と飛ぶ。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
と、発表され、飛札は廻った。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
そして、目ざす上月の城へ迫るも近く、別所退治の軍も半ば以上すすんで来たところへ、 毛利ノ大軍当城ヲ囲ム、 事態急、援兵ヲ仰グ という山中鹿之介の飛札をたずさえた使いが、佐用の上月城から来た。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「柴田勝家、ついに、積雪の解くる日を待ちこらえず、数万の役夫をして、沿道の雪を払わせつつ、主力の大軍、徐々南進中に候う」 また、べつの飛札も、事態の急を、大々的に告げて、こう報らせていた。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
戦捷の飛札を添えて、中川瀬兵衛の首級は、直ちに狐塚の柴田勝家の本営へ送られた。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
事態は一刻を争うため、早馬を出して飛札を届けさせた。
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故郷の父が危篤との飛札を受け取り、彼はすぐに旅支度を整えた。
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江戸時代、急ぎの用件は飛札として飛脚に託されるのが常であった。
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