買って出る
かってでる
表現動詞-一段
標準
to take upon oneself
文例 · 用例
火事場にゃ見物が多いから気が咎めるかして、誰も更って喧嘩を買って出るものはなし、交番へ聞えたって、水で消さずに何で消す、おまけに自分の内だといや、それで済むから持ったもんです。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
」「いったん買って出るといったからにゃ、おれもむっつり右門じゃねえか。
— 卍のいれずみ 『右門捕物帖』 青空文庫
これは自分の買って出るような事件があるかないかを当たって見るので、ないとなるとフンといったような顔つきで同心控え室の片すみに陣取り、もう右門党のみなさまがたにはおなじみな、あのひげをぬく癖をあかずにくりかえしくりかえし、半日でも一日でも金看板のむっつり屋をきめ込むのがそのならわしでした。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
そういう目下の需要を充すためにこそ、思想の科学的研究が要求されるのであり、この役割を買って出ることによって、思想の科学というべきものの文化的(つまり思想的ということになるのだが)価値もあるのである。
— 戸坂潤 『哲学の現代的意義』 青空文庫
別に宝物を見るでもなく、記念に画はがきなど買って出る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
自作陶芸の展示会を欧州各地で開き、文化交流のために一役買って出るというのが一応の目的になっているが、ヨーロッパ旅行の魅力は本場フランス料理、イタリア料理、ベルギー料理などをつぶさに吟味して来るということにある。
— 北大路魯山人 『欧米料理と日本』 青空文庫
よく慈善の目的で素人芝居を催して、自身は老将軍の役を買って出るのだったが、その際の咳のしっぷりがすこぶるもって滑稽だった。
— JONYCH 『イオーヌィチ』 青空文庫
そう思うと、磯五の売った喧嘩を買って出る勇気もないほど、はやさびしい気もちに打ちのめされていたのかもしれない。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
作例 · 標準
誰もが嫌がるクレーム対応の窓口を、入社したばかりの彼が自ら買って出たのには驚いた。
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「よし、その厄介な交渉役は、この俺が買って出ようじゃないか」とベテラン刑事が腰を上げた。
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チームを勝利に導くため、彼はあえて汚れ役を買って出て、ライバルチームの徹底マークに徹した。
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「お皿洗い、僕が買って出るよ!」と、お小遣いアップを狙う息子が珍しく健気な提案をしてきた。
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