幻辞.com

術学

じゅつがく
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 と、かつて美術学校の学生時代に、そのお山へ抜参りをして、狼よりも旅費の不足で、したたか可恐い思いをした小村さんは、聞怯をして口を入れた……噛むがごとく杯を銜みながら、「あすこじゃあ、お狗様と言わないと山番に叱られますよ。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
そのころ美術学校の塑像科に在籍中だった三男が、それを編輯いたしました。
太宰治 兄たち 青空文庫
この兄は美術学校にはいっていたのですが、からだが弱いので、あまり塑像のほうへは精を出さず、小説に夢中になって居りました。
太宰治 兄たち 青空文庫
そのころ杉野君は、東中野のアパートから上野の美術学校に通っていたのであるが、その同じアパートに私も住んでいて、廊下で顔を合わせる時があると、杉野君は、顔をぽっと赤くして、笑とも泣きべそともつかぬへんな表情を浮かべ、必ず小さい咳ばらいを一つするのである。
太宰治 リイズ 青空文庫
自分は、美術学校にはいりたかったのですが、父は、前から自分を高等学校にいれて、末は官吏にするつもりで、自分にもそれを言い渡してあったので、口応え一つ出来ないたちの自分は、ぼんやりそれに従ったのでした。
太宰治 人間失格 青空文庫
その画学生は、堀木正雄といって、東京の下町に生れ、自分より六つ年長者で、私立の美術学校を卒業して、家にアトリエが無いので、この画塾に通い、洋画の勉強をつづけているのだそうです。
太宰治 人間失格 青空文庫
「僕は、美術学校にはいろうと思っていたんですけど、……」「いや、つまらん。
太宰治 人間失格 青空文庫
令息の故新之助氏が、美術学校へ入学した時にも、少しも反対せぬばかりか、かえって身辺の者に誇ってさえいたというほどの豪傑である。
太宰治 ろまん燈籠 青空文庫