石鹸箱
せっけんばこ
名詞
標準
soap dish or box
文例 · 用例
」「白粉や香水も売っていて、鑵詰だの、石鹸箱はぴかぴかするけど、じめじめとした、陰気な、あれかあね。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
紺縮の単物に、黒襦子と茶献上との腹合せの帯を締めて、繊い左の手に手拭やら石鹸箱やら糠袋やら海綿やらを、細かに編んだ竹の籠に入れたのを懈げに持って、右の手を格子に掛けたまま振り返った女の姿が、岡田には別に深い印象をも与えなかった。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
瞬間、私はごつくりと、唾を嚥みこんで手近なところにあつた石鹸箱に手を掛けた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
郁治の妹の雪子はやせぎすなすらりとした田舎にはめずらしいいい娘だが、湯上がりの薄く化粧した白い顔を夕暮れの暗くなりかけた空気にくっきりと浮き出すように見せて、ぬれ手拭いに石鹸箱を包んだのを持って立っていた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
お増は楊枝や粉を、自身浅井にあてがってから、銅壺から微温湯を汲んだ金盥や、石鹸箱などを、硝子戸の外の縁側へ持って行った。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫
――わたくしは家を出るていと、すぐ入り口の鍛冶屋へはいり、そこのかみさんに訳を話して衣物と帯とを持ってきてもらいまして、今湯から帰ってきた風をして、借りた手拭いを水に濡らしたのと石鹸箱とを持って、――お待たせいたしました、すみません、わたくしが猫八ですが、御用は?
— 岩野泡鳴 『猫八』 青空文庫
画面上を自由に動くカーソルと呼ばれる記号を操作するために、彼らは膝を上下左右に動かして操作する装置や首で操作するタイプ、机の上を前後左右にすべらせて使うマウスと名付けた小さな石鹸箱のような装置を試みた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
さてそこで内部の仕組だが、先ずいちばん真中に石鹸箱があって、その向うに剃刀を入れる狭い仕切りが六つ七つある。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
作例 · 標準
キャンプに行くので、石鹸が濡れないようにプラスチックの石鹸箱に入れた。
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おばあちゃんの家に行くと、いつもレトロな花の絵が描かれた石鹸箱がある。
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この石鹸箱は通気孔がついているので、中が蒸れにくくて使いやすい。
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