窮命
きゅうめい
名詞
標準
文例 · 用例
窮命してつかわそうぞ。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
押えたならば、どこぞそこらへくくりつけておけッ」 自身の押えた二人をも、手早くそこの柱に窮命させておくと、六松の逐電先をつき止めるべく、ただちに根津権現裏目ざして足を早めました。
— 後の旗本退屈男 『旗本退屈男 第三話』 青空文庫
お千代は一間に押籠めて窮命するから、さう思へ。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
よいかな、もし、ここで、わしの申すことを聞かぬと、わしも、留守居として、殿へ申訳がないから、その方は、母親へ送り届けて、母親諸共、暫く、窮命じゃ。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
云わば敗れたものにあたえられた窮命である。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
「しかし」と鹿十郎は自信あり気に、「海賊船こそ取り逃がしましたが、主立った海賊を二三人召捕りましてござりますれば、そやつ等を窮命致しましたなら自ら行衛は知れましょう。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門の娘』 青空文庫
そこで八重めを窮命したところ、盗人に相違ござりませぬと、素直に白状いたしおったわ」「嘘だ!
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
「オレ御用のときは赤こちゃんおいていくんだよ」と自分が御用で絶体窮命したことを思い出しているから大いに笑いました。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫