産殿
さんでん
名詞
標準
文例 · 用例
爾即ち其海辺の波限に、鵜の羽を葺草にして産殿を造りき。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
是に其産殿未だふき合えぬに、御腹堪え難くなり給いければ、産殿に入りましき。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
茲に産殿の記事あり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
浦島子は期に背きて、玉匣を開き、火遠理命は豊玉昆売の言に背きて、鵜葦草の産殿を伺い、これに由りて、神女と永久に、離別せざる可からざるに、至りしこと、これ類似の第十一点なり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
ここにすなはちその海邊の波限に、鵜の羽を葺草にして、産殿を造りき。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
ここにその産殿、いまだ葺き合へねば、御腹の急きに忍へざりければ、産殿に入りましき。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
ここで、諸大家の慣例に従って、産卵場と訳したものわ、実わアイヌの気持から言えば、――従ってまた鮭の立場に立てば、それわ堂々たる産殿なのである。
— 知里真志保 『和人わ舟お食う』 青空文庫
従って、「イちャン・カぺ」ikuspe-tuye-p〔柱お・伐る・者〕と言い、雌魚お「もセ※」mose-p〔草を刈る・者〕と言うが、それわ、夫婦協力して産殿お建設すると観ての名称であることわ言うまでもない。
— 知里真志保 『和人わ舟お食う』 青空文庫