虫送り
むしおくり
名詞
標準
torch procession to drive away crop-eating insects
文例 · 用例
五 夏の盛りに虫送りという行事が行なわれる。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
そして田舎で不用になっている虫送りの鐘太鼓を借り集めて来てだれでもにそれをたたかせる。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
田舎の農夫等が年中大人しく真面目に働いているのが、鎮守の祭とか、虫送りとか、盆踊りとか、そういう機会に平生の箍をはずして、はしゃいだり怠け遊んだりした。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
……流灌頂――虫送り、虫追、風邪の神のおくりあと、どれも気味のいいものではない。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
村の人達は相変らず黒く湿った土を耕すために薄暗いうちから野へ出て、堅い土を耕し、田植の賑やかな忙しさを送ればすぐに水廻りや、草※りや、虫送りを迎え、さて秋の激烈な取り入れという風に、一年を通じて日の出から日の入りまでの労働に骨身を惜まなかった。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
盆前から行はれるのに虫送りと言ふ行事がある。
— 折口信夫 『夏芝居』 青空文庫
同じ事は、虫送りの人形に於ても言へる。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
六 虫送り人形虫送りの人形は、多く禾本科の植物を束ねたもので作るのだから、畢竟|藁人形であるが、此に於ても、やはり手を問題にして、足を言はない。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
作例 · 標準
村の人々が松明を手に列をなし、田んぼの周りを歩く虫送りの行事が行われた。
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虫送りは、農作物を荒らす害虫を追い払い、豊作を祈願する伝統的な祭事だ。
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暗闇に浮かび上がる虫送りの火の列は、幻想的で力強い光景だった。
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