帰らす
かえらす
動詞
標準
文例 · 用例
破産した実家へ妻を帰らすに就て、彼は全く意久地なく振舞った。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
わざわざ送ってくれた人を、帰らすのは失礼にあたると、多鶴子は自分に言いきかせたが、じつはこのまま帰らすわけにはいかぬわけがほかにあった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
で、言わず語らずのうちに、その金は品物にして持って帰らすよりほかに道のない事を観念したらしかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
私もあわれにかわゆく思われて無理に帰らすこともできず、また一日延びました。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
それで、学者たちを帰らすと、もう一度、私の旧主人の農夫を呼びにやられました。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
普通のヤーフのように働かすか、それとも、泳いで国へ帰らすか、どちらかにせよ、と言われるのです。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
その金玉を毎日一つずつ拾って帰る子供を見ると、それを拾って帰らす人の功徳を驚異せずにはおられないのは当然。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そして更に注意すべきは、持って帰らすべきテーマは四つ以上もあっては、その重量とカサで、ついでに全部取落してしまうのである。
— 中井正一 『聴衆0の講演会』 青空文庫