オリザニン
オリザニン
名詞
標準
Oryzanin (brand-name vitamin B1, extracted from rice)
文例 · 用例
今は、カフェー・ライオン、八十四銀行、三共のオリザニン、山崎洋服店がこの四角に陣取っている。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
「すみませんがオリザニンを買わして下さい。
— 宮本百合子 『一九三二年の春』 青空文庫
これが即ち「オリザニン」(ヴィタミンB)である。
— 鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』 青空文庫
オリザニンの發見 この間にあつて私は、脚氣の病原とは無關係に、純榮養學上の立場から、米の成分の研究を進め、また動物試驗を行つたのであるが、白米を與へて動物が死ぬといふことは、私は最初當然と考へた。
— 鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』 青空文庫
そこで私は糠から採つた「フヰチン」を加へたり、含鐵蛋白質を加へたり、或は糠の灰分を加へて試驗したが、それ等は何等の效果がなく、たゞ糠のアルコール浸出液を加へると、效力があることを觀察し、このアルコール浸出液の成分を研究して、遂に「オリザニン」を見出したのである。
— 鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』 青空文庫
(前記配合飼料の試驗と同時にやつたのである)「オリザニン」の發見には島村虎猪君が專ら動物試驗を擔當し、二年間一日も休まなかつた。
— 鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』 青空文庫
それで明治四十三年(一九一〇年)の冬、愈々確實になつたので、東京化學會でこれを發表し、白米を與へて動物が早く死ぬのは「オリザニン」の缺乏の爲であり、「オリザニン」は從來未知の一新榮養素であつて、總ての動物生育に缺くべからざるものであると主張した。
— 鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』 青空文庫
私は引續きこの研究に沒頭して、四十四年の四月には陸軍の脚氣病調査會にこれを報告し、また東京化學會に於ては四十五年二月までに前後五囘に亘つて「オリザニン」の性質及びその榮養上不可缺の成分であることを報告したのであるが、それも左程注意を惹かなかつた。
— 鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』 青空文庫