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雨曝し

あまざらし
名詞
1
標準
文例 · 用例
此の近代的設備の脚下の道傍に古い石地藏が赤い涎掛けをして、さうして雨曝しになつて小さく鎭座して居るのが奇觀である。
寺田寅彦 伊香保 青空文庫
こんなものでも半年も戸外に吊して雨曝しにして自然の手にかけたら、少しは落着いたいゝ色調になるかも知れないと思つたりした。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
永い間雨曝しになつて居るらしい鐵の構造物はすつかり赤錆がして、それが青いトタン屋根と美しい配合を示して居る。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
誰も来て乗らぬので、久い間雨曝しぢや。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
明治以後は堂を取り払って、雨曝しのようになっていますが、相変らずお花やお線香は絶えないようです」
地蔵は踊る 半七捕物帳 青空文庫
あの軽便へ雨曝しのまま載せられる事を考えると、少し心細くなるから」「じゃおいらの方が雨曝しになって、荷物だけを室の中へ入れて貰う事にしよう」 二人は大きな声を出して笑った。
夏目漱石 明暗 青空文庫
けれども彼らの雨曝しになるのを苦に病んだほどの大嵩なものはどこにも見当らなかった。
夏目漱石 明暗 青空文庫
警官に依頼し轎夫の雇入を命令的に誘導的に周旋してもらったが、しばしは一人の応ずるものもなく、雨曝しになって進退|谷まった。
新渡戸稲造 自警録 青空文庫