美校
びこう
名詞
標準
文例 · 用例
だがもうあの美校姿におそらくこの子は帰ろうとしないだろう。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
それは朔郎の室に適わしくない豪華な大時計で、昨年故国に去った美校教授ジューベ氏の遺品だった。
— 小栗虫太郎 『後光殺人事件』 青空文庫
「僕のことは、誰でもが、美校出身だと思つてゐるんだよ。
— 牧野信一 『茜蜻蛉』 青空文庫
小学校も満足に出てもゐない癖に、美校も何もないぢやないか。
— 牧野信一 『茜蜻蛉』 青空文庫
話しが大変広くなってしまったが私の美校時代には巴里にいる日本人の心持ちようのものがかなりに働いていたものだった。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
私が美校を出て三、四年うろうろしていた或秋のことでした、私は風景写生がして見たさに奈良へまいりまして、そこで或人の紹介で金持ちの後家さんの離座敷を借受ける事になりました。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
美校を出て間もないころだった。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
それは、私自身の経験に見ても、昔、白馬会の研究所でおよそ一ケ年と、美校の二年間のデッサン生活において、先生の指導も結構に違いはなかったが、お互の競争心理が、絵を進ましめる事に非常な力があった事は確かである。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫