寄人
よりうど
名詞
標準
文例 · 用例
幸ひ兄はまだ独身だし、良人の家には叔母がゐたが、この中年寄は寄人の身分を自認して、何にも差出なかつた。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
感懐寄人恨寄朱絃上。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
間島冬道は去って名古屋県に赴いて、参事の職に就いたが、後明治二十三年九月三十日に御歌所寄人を以て終った。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
参政|寄人というような新しいお公家様の政事団体もできたし、どんな草深いところから出て来た野人でも、学習院へ行きさえすれば時事を建白することができる。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
国事寄人として活動していた侍従中山|忠光は官位を朝廷に返上し、長州に脱走して毛利真斎と称し、志士を糾合して鳳輦を途中に奪い奉る計画があるというような、そんな風説も伝わったとある。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
この二人は、あの夜、薪左衛門の屋敷で、ああいう目に逢い、恐怖のあまり、暇も告げず、屋敷を逃げ出し、ここの五郎蔵の寄人になったものらしい。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
兄の勘当が許されると、相続者は兄で、彼はその一介の寄人にすぎなくなる。
— その二十 トンビ男 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
蔭涼軒日録文正元年二月八日条には、有馬温泉場の坂の者の名も見え、大乗院寺社雑事記には応仁・文明頃の奈良|符坂寄人の事を坂衆・坂座衆、或いは坂者などとも書いてある。
— ――サンカモノは坂の者 『サンカ者名義考』 青空文庫
ウィキペディア
寄人(よりうど/よりゅうど)とは、平安時代以後中世にかけて用いられた一定の人々に対する呼称であるが、複数の意味がある。
出典: 寄人 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0