何分にも
なにぶんにも
表現副詞
標準
anyway
文例 · 用例
ただ巨大な堆石が、現在見当らないのは、何分にも、氷河が小さく、谷の削り方も浅くて、「剥ぎ取り」が、深く利かないためであろう。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
幼い訣とは思うが何分にも忘れることが出来ない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
尤も以前にアイヴスという人が三色写真を応用して三色の活動写真を一つの障子に重ね映じた事はあったが、何分にも三個の器械を合せ用いるには種々の困難があって到底広く実用に適するに至らず、そのままになっていたのである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
あるいは越前屋の女房にたのまれて、為さんの死骸を探しにでも行ったのかとも思ったが、何分にもいろいろの奇怪な事件がそれからそれへと続出するのにおびやかされている彼女は、どうも落ち着いてはいられないような気がするので、更けてますます降りしきる雨の中を越前屋へたずねて行った。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
何分にも暗いので、半七は星あかりに透かしながら声をかけた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
「実はわたくしの母が昨年以来、なにか付き物でも致したようで、時々に取り留めもないことを口走りますので、まことに困り果てて居ります」 何分にもそのお祓いをお願い申したいと云って、半七は白木の台付きの箱をうやうやしく捧げて出した。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
「何分にも、お立派過ぎると、あちらは申すんで――」「立派すぎるなんて、そんな断りようがあるか」 父親は巻煙草を灰皿にねじ込んで怒った。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
「正直なとこを言ってやれよ」 そこで年少の出前持は何分にも、一回、僅かずつの金高が、積り積って百円以上にもなったからは、この際、若干でも入金して貰わないと店でも年末の決算に困ると説明した。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
作例 · 標準
何分にも狭い部屋ですが、どうぞお入りください。
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何分にも素人の作ですので、お見苦しい点はご容赦ください。
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何分にも昔のことですから、記憶が曖昧なんです。
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