下膨れ
しもぶくれ
名詞形容動詞
標準
round-faced
文例 · 用例
これも粗末ではあるが、鼠色がかった白釉の肌合も、鈍重な下膨れの輪郭も、何となく落ちついていい気持がするので、試しに代価を聞いてみると七拾銭だという。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
小初は、「がったん、すっとこ、がったん、すっとこ」そういいながら、あらためて前に組み合せた両肘の上に下膨れの顔を載せて眠りそうな様子をする。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
」 と軽い返事で、身軽にちょこちょこと茶の間から出た婦は、下膨れの色白で、真中から鬢を分けた濃い毛の束ね髪、些と煤びたが、人形だちの古風な顔。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
はかったようにえくぼを左右へ彫り込んだ下膨れの頬。
— 岡本かの子 『汗』 青空文庫
顔は一見頑丈だが、下膨れの為に愛嬌はあつても、威厳がない。
— 平出修 『畜生道』 青空文庫
型の整った切れ目のしっかりした下膨れの顔に、やや尻下りの大きい目が漆黒に煙っていた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
薄皮仕立で桜色の皮膚は下膨れの顔から胸鼈へかけて嫩葉のような匂いと潤いを持っていた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
彼はやゝ下膨れの瓜実顔の、こんもり高い鼻の根に迫らぬやう切れ目正しくついてゐる両眼の黒い瞳に、長い睫毛を煙らせて、地を見入つてゐるときには、何を考へてゐるか誰も察しがつかなかつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の可愛らしい下膨れの輪郭は、平安時代の美人の条件を満たしている。
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お多福のお面のように、下膨れの顔立ちはどこか人を安心させる魅力がある。
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「僕は赤ちゃんの頃から下膨れで、親戚からはいつも頬を触られていたよ」。
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標準
bulging at the bottom
作例 · 標準
この徳利は下膨れのデザインになっているため、重心が低く安定感がある。
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袋に詰め込みすぎたせいか、リュックサックがパンパンに下膨れしている。
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下膨れのシルエットが特徴的なその花瓶には、大輪の牡丹がよく似合う。
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