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転滑

てんかつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
夫人がこうも円転滑脱、弁舌さわやかに、自分の立場を明らかにした以上、こっちからそれを崩しにかかることは、たいへんである。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
流しと板の間の境にある敷居の上であって、当人はこれから歓言愉色、円転滑脱の世界に逆戻りをしようと云う間際である。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
が、伊藤八兵衛の智嚢として円転滑脱な才気を存分に振ったにしろ、根が町人よりは長袖を望んだ風流人|肌で、算盤を持つのが本領でなかったから、維新の変革で油会所を閉じると同時に伊藤と手を分ち、淡島屋をも去って全く新らしい生活に入った。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
椿岳は奇才縦横円転滑脱で、誰にでもお愛想をいった。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
伊藤八兵衛に用いられたのはこの円転滑脱な奇才で、油会所の外交役となってから益々練磨された。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
が、この円転滑脱は天禀でもあったが、長い歳月に段々と練上げたので、ことさらに他人の機嫌を取るためではなかった。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
転滑脱ぶりが余りに傍若無人に過ぎていた。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
表面は円転滑脱の八方美人らしく見えて、その実椿岳は容易に人に下るを好まない傲岸不屈の利かん坊であった。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫