花綱
はなづな
名詞
標準
文例 · 用例
殊に大饗宴の時には主客諸共に香り高き薔薇の花冠を戴き、宴席を花綱で飾り、別に香炉を設けて薫香や香木を焚き、食物や飲料等迄も薔薇の花や薫の花で賦香すると云ふやうな次第であつた。
— 加福均三 『希臘及び羅馬と香料』 青空文庫
富豪や貴人達は食堂を薔薇の花びらで敷きつめたり、薔薇水の噴水を部屋の中につくつたり、薔薇の花冠を戴き、薔薇の花綱を首にかけ、薔薇香水を頭の上から浴びせたりしたと云ふ。
— 加福均三 『希臘及び羅馬と香料』 青空文庫
そこで以前は鉄砲が釘にかけてあつたり、狩の版画やガラスのケースに入れた剥製の魚があつた所に、いまは東洋の掛布が花綱になつていたり、三日月刀やインドの曲刀やトルコのゆるくそつた剣などの記念品があつたりして、まるであのターバンの紳士の到着を無意識に待つていたようであつた。
— THE QUICK ONE 『手早い奴』 青空文庫
その向こうに、バラの長大な花綱が葉を茂らせている。
— A Front of Brass 『鉄面皮』 青空文庫
宮殿の中は何千という桃色傘付きの電球が輝き、銀のシャンデリアが多数吊られ、薔薇棚や花綱、シダや群葉などが、古代|樫壁に並べてあり、あちこちに甲冑が鈍く光っている。
— A MUMMER'S THRONE 『道化玉座』 青空文庫
街灯柱に掛かる花綱は霧にまみれ、吐き気を催す油の臭いが辺りに満ちていた。
— THE FOUR DAYS' NIGHT 『四日闇夜』 青空文庫
また、灌漑用水を流し、花綱を飾り、トロンボーンやオーボエで踊らねばならない。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫