川水
かわみず
名詞
標準
文例 · 用例
おりから驟雨のあとで場内の片すみには川水がピタピタあふれ込んでいた。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
――いつかも修善寺の温泉宿で、あすこに廊下の橋がかりに川水を引入れた流の瀬があるでしょう。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
客僧等が茶を参った、爺が汲んで来た、あれは川水。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
おや、と心着くと最うざんざと川水。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
中ぞらにうかべる雲の、 蓋やまた椀のさまなる、川水はすべりてくらく、 草火のみほのに燃えたれ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
川水は荒神橋の下手で簾のようになって落ちている。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
京摂の間では、宇治の橋本の川水が絶品だと云つて、身体のまめなうちは、水筒を肩にかけ一日仕事でよく汲みに行つた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
その岸に寝た刀禰の川水がうねうねと白く光って通っている。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫