矜
矜
名詞
標準
文例 · 用例
矜恤ある者は福なり、其故如何?
— 来世を背景として読むべし 『聖書の読方』 青空文庫
其人は矜恤を得べければ也、何時?
— 来世を背景として読むべし 『聖書の読方』 青空文庫
第二十一講 ヨブの終末第四十二章七節以下の研究◯ヤコブ書第五章十一節に曰く「汝らかつてヨブの忍びを聞けり、主いかに彼に行し給いしかその終末を見よ、すなわち主は慈悲深くかつ矜恤ある者なり」と、まことにその通りである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
己に矜誇ある時は愛において充分なるを得ない。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
いまに中學生に成るのだ、といふ私の自矜が、その高等小學校を汚く不愉快に感じさせてゐたのだ。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
私はたかい自矜の心を持つてゐたから、私の思ひを相手に打ち明けるなど考へもつかぬことであつた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
日本浪曼派、またその支持者各々の個性をこそ、ゆゆしきものと思い、いかなる侮蔑をもゆるさず、また、各々の生きかた、ならびに作品の特殊性にも、死ぬるともゆずらぬ矜を持ち、国々の隅々にいたるまで、撩乱せよ、である。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
けれども、一夜、転輾、わが胸の奥底ふかく秘め置きし、かの、それでもやっと一つ残し得たかなしい自矜、若きいのち破るとも孤城、まもり抜きますとバイロン卿に誓った掟、苦しき手錠、重い鉄鎖、いま豁然一笑、投げ捨てた。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫