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薄み

うすみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
芝生も、こころもち、薄みどり色になって来た様じゃありませんか。
太宰治 新ハムレット 青空文庫
」と私は、前方に見える、への字形に盛りあがつた薄みどり色の丘陵を指差して言つた。
太宰治 津軽 青空文庫
薄みどり色のポプラの若葉が可憐に微風にそよいでゐた。
太宰治 津軽 青空文庫
」 眼をひらけば冥茫模糊、薄みどり色の奇妙な明るさで、さうしてどこにも影が無く、ただ茫々たるものである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
」 前後左右どちらを見ても、ただ杳々茫々、脚下を覗いてもやはり際限なく薄みどり色のほの明るさが続いてゐるばかりで、上を仰いでも、これまた蒼穹に非ざる洸洋たる大洞、ふたりの話声の他には、物音一つ無く、春風に似て春風よりも少しねばつこいやうな風が浦島の耳朶をくすぐつてゐるだけである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
でもまた、見渡す限り、ただ薄みどり色の茫洋乎たる大空洞の片隅に、幽かな黒一点をとどめてゐるものが、たとひそれは嘘にしても月の影法師だと云はれて見ると、鯛の大群や火事だと思つて眺めるよりは、風流人の浦島にとつて、はるかに趣きがあり、郷愁をそそるに足るものがあつた。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
薄みどり色の光線を浴び、すきとほるやうなかぐはしい海草のやうにも見え、ゆらゆら揺蕩しながらたつたひとりで歩いてゐる。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
」 眼をひらけば冥茫模糊、薄みどり色の奇妙な明るさで、さうしてどこにも影がなく、ただ茫々たるものである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫