所在なげ
しょざいなげ
形容動詞
標準
idle
文例 · 用例
あるものはのどかに煙草を燻らし、あるものは所在なげに室の中を歩きまはつてゐたが、這入つて來た彼れの姿を見ると一寸改つて挨拶した。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
つやは所在なげにそっとそこを立って行った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「何んのために来たのだか、解りはしないね、これぢや――」 私達が、何か少しでも保養のためを持つて来てゐるんだ、といふやうに思つてゐる母は、私の所在なげな様子を嗤ふやうに云つた。
— 牧野信一 『毒気』 青空文庫
神經痛が起つて、いかにも所在なげに長まつてゐる時の、老父の姿を思ひ浮べようとしても思ひ浮ばなかつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
駒平は、「これで煙草の方は工合よう行つて、まアまアくつろいだ」と云つて、朝飯を食つてから、いかにも所在なげに横になつてうつらうつらしてゐた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
その影のやうな女達は、このやうな静けさをめつたに持つた事がないので、かへつて誰でもいい早くはひつてくれた方が助かると云つた風な、そんな気持ちで、各々所在なげである。
— 林芙美子 『「リラ」の女達』 青空文庫
――その所在なげなところへ、会社員風な男達が三人、扉を押して、雪まぶれになつてはひつて来た。
— 林芙美子 『「リラ」の女達』 青空文庫
余寒の氷が去りやらぬ二月半の夜更け、空はカラリと晴れて蒼白い星が所在なげに瞬いていたが、物蔭は一寸先も見えない闇だった。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼は所在なげに窓の外を眺めている。
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忙しい日々から解放され、所在なげな午後を過ごした。
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休暇中は、あえて所在なげに過ごす時間も大切だ。
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