一欠片
ひとかけら
名詞
標準
fragment
文例 · 用例
旅費のつかい残りで、すぐに石油を買う体裁、なけなしの内金で、その夜は珍らしく肴を見せた、というのが、苦渋いなまり節、一欠片。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
そしてこの手紙で、あなたは自分の直感が正しいと思えるような、強い証拠をひとかけら手に入れたように思えた。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫
鉛筆を探しているひまに、さっきの光るような文字は綺麗に忘れてしまって、そのひとかけらも思い出せない。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
満々たる自信どころか、ひとかけらの自信、生きぬくよりどころのない私であつた。
— 坂口安吾 『暗い青春』 青空文庫
だがね、そういう貴重な宇宙塵は、なかなか、かんたんには手に入らないんだ、何千か何万かの宇宙塵のなかに、ひとかけら探しあてられると、たいへんな幸運なんだからね。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫
」 というわけで かごいりチミーは ともだちに なったばかりの ねずみたちに さよならを いって、 ケーキひとかけらと しなびた キャベツ1まいを おみやげに かごのなかへ ひそみました。
— THE TALE OF JOHNNY TOWN-MOUSE 『まちねずジョニーのはなし』 青空文庫
兵隊達は血みどろになってひとかけらの大蒜を奪いあった。
— 久生十蘭 『海難記』 青空文庫
それをしたら大変なことになると、いったんは、すぐ訴えでようと思ったそうですが、眼の前で、せがれが熱に苦しんで、虫のような細い声で、お雪を、お雪を、と囈言をいっている……」「ふむ」「……ほうっておけば、どうせ、溶けてなくなるもの、ひとかけらぐらはいいだろう。
— 氷献上 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
この箱は一抱え(ひとかかえ)の大きさで、中にたくさんの物が詰められている。
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一抱え(ひとかかえ)の薪を運んで、暖炉にくべる準備をした。
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子供を優しく一抱え(ひとかかえ)して、ベッドに寝かしつけた。
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